サラリーマン|副業の稼ぎが20万以下でも確定申告は必要【不要は嘘!】


20万円以下の稼ぎであれば確定申告をしなくていいという話を聞いたことがあると思います。

自分も最初はこれを信じていて危うく脱税しかけるところでした。。。

この『副業の稼ぎが20万円以下だと確定申告は不要』という噂はウソです。

これを聞いてどういうこと?と思われた方、それ以外にも

副業の稼ぎが20万円以下で確定申告をしていない人

副業の稼ぎが20万円以下だと確定申告をしなくていいと思っている人

に副業の利益が20万円以下でも確定申告が必要な理由を解説していきたいと思います。

ちなみにボクはこの事実を知って、副業の稼ぎが20万以下の時でもかならず確定申告していました。

ただ、それだけでは不安だと思いますので、以下の税理士さんの著書を参考に、正確な情報をお届けしていきますね。

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それではいってみましょう!

 

Contents

 

『副業の稼ぎが20万円以下だと確定申告をしなくていい』はウソ

噂で一度は聞いたことがあると思いますが、『副業などの収益が20万以下だと確定申告をしなくていい』という話。

これはウソなんです。

でも、この噂が出てきたのは理由があります。

その理由は、所得税は副業の利益が20万以下だと確定申告をしなくていいことになっています。

なら、いいじゃん!と思われた方もいらっしゃると思いますが、

引用:https://smartwith.jp/tax/4359

上記の控除項目部分に給与から引かれている税金が記載されていて、そこからわかるように税金は所得税以外にも住民税があるんです。

この住民税は所得税のような免税制度はないため、副業の利益が20万円以下でも確定申告をしなくてはいけません。

これは所得税と住民税を担当している部署が違うためです。

その関係を図にしてみると以下のような関係になります。

20万円以下でも利益があるのに住民税の確定申告をしていないと無申告扱いになってしまい、税逃れ状態になっていますので要注意です。

ちなみに所得税では副業の利益が20万円以下だと確定申告をしなくていいといいましたがこれもいくつか条件があります。

そちらを詳しく解説していきたいと思います。

所得税|副業の利益が20万以下で確定申告不要となる条件は?

今までしつこいぐらいに『副業の利益』と言ってきていますが、これには理由があるのです。

確定申告が不要となるための条件は、サラリーマンで会社が年末調整をしてくれている必要があります。

そのため、本業があって副業の稼ぎが20万以下ということを言いたかったわけです。

また、売り上げが40万円あって経費で25万円かけていた場合は、利益が15万円のため確定申告不要の対象になります。

これもわかりやすく図解してみると以下のようになります。

以上を整理すると、

お給料とは別に副業利益がある

 

副業利益の合計が年間20万円以下

 

年末調整でお給料の税金が完結している

という条件が必要になってきます。

また、逆に利益が20万円以下でも確定申告をする必要がある人もいます。

利益が20万以下でも確定申告をする必要がある場合

所得税の場合でも20万以下でも確定申告をしなければいけない人がいます。

それは他で確定申告をした際は一緒にしなければいけません。

その理由は、この20万円以下は確定申告をしなくていい免税制度が『税務署と納税者の手間を省く』ためだからです。

ようするに、サラリーマンは会社が確定申告をしているので20万以下だったらお互い面倒なのでいいですよ!というわけです。

そのため、住宅ローン控除などで確定申告をしたりする場合は、利益が20万以下でも必ず確定申告をしないといけません。

※住宅ローン控除は第1回目は自分で確定申告をしないといけません。2回目以降は会社がやってくれます。

住宅ローン控除以外にも、当たり馬券などで確定申告をする際は、副業分も一緒に確定申告をする必要があります。

と、ここまでは所得税の話をしてきましたが、次は住民税の話をしていきたいと思います。

住民税は免税制度などはないので20万以下でも必ず確定申告をしなくてはいけません!

住民税|20万以下でも確定申告が必要!

住民税の場合は、利益が20万円以下でも確定申告をしなくてはいけません。

これは所得税のような免税制度がないためです。

ボクも勘違いしていましたが、20万円以下で確定申告をしなくていいのは所得税だけで、住民税は確定申告をして20万以下の利益でもその分納税しないといけません。

これを知らずにほおっておくと無申告とういうことで税逃れになってしまいます。

脱税しているのと同じことになってしまうので要注意です!

ちなみに住民税は各市町村が決めているため、市役所の個人市民税課(住民税課など呼び方はいろいろ)に問い合わせをしてどうやって納めるのかを確認する必要があります。

まとめ

いかがでしたか?

サラリーマンが副業をして利益が出た場合。

20万以下でも確定申告をする必要があることがわかりましたね。

所得税は免除されているけどいろいろ条件がありました。結局は、住民税で確定申告をしなくてはいけません。

わざわざ住民税のために市役所に問い合わせをして、書類を作るのは面倒だと思います。

なので、確定申告会場であれば職員さんもいて、わからないことはいろいろ教えてくれるので、所得税も含めて確定申告をしたほうが手っ取り早いです。

ただ、確定申告をしてしまうと会社に副業をしていることがバレてしまうんじゃないか?と不安に思っている方もいらっしゃると思いますがご安心ください。

確定申告をしただけでは会社に副業をしていることはバレません。

そのことはこちらのページで解説させていただいています。

副業が会社にバレる理由は3つ!バレないためには確定申告が大切!【巷の噂は大嘘!】

気になる方はのぞいてみてくださいね。

噂に騙されず、しっかり納税をして安心した副業ライフを送りましょう!

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。